新しい食材を求めて 〜レッドアンデス〜

野菜や果物を中心に、新しい&珍しい食材を紹介します。
今回はレッドアンデス。
甘味がありとても美味しいじゃがいもですが、なぜかスーパーではあまり見かけません。
ネットでは販売されていますので、是非試してみて欲しい一品です。

こんな色ですが、れっきとした「じゃがいも」です。外は紅、中は黄色。美しい、まるでさつまいものような色彩が特徴です。

高糖度系じゃがいも―レッドアンデス

日本は欧米に比べると、じゃがいもの消費量は圧倒的に少ないですが、それでも数多くの品種が生産されています。
とは言うものの、おそらく普段口にするじゃがいもは限られた種類のものではないでしょうか?
関東圏では男爵のシェアが大きく、関西ではメークインが良く消費されます。関東ではメークインはあまり人気がないようです。
最近は“キタアカリ”や“インカのめざめ”など、糖度が高く、甘味の強いじゃがいもが出回るようになってきました。
今回紹介するレッドアンデスも、そんな糖度の高いじゃがいもの一つです。

レッドアンデスの最も顕著な特徴は、なんと言ってもその見た目にあります。
外皮は鮮やかな紅、そして中身はキタアカリよりさらに濃い黄色と、まるでさつまいものような色彩の対比が美しいじゃがいもです。
そして高糖度…とくればいやがおうにも味への期待が高まります。

甘い、甘いといっても、じゃがいもですから、さつまいものようなスイーツ的な甘さはもちろんありません。が、じゃがいもの食味をそのまま味わえる料理でいただくと、その違いがハッキリと分かります。
濃い味付けをしてしまうと、じゃがいも本来の食味が分からなくなってしまいますので、コロッケやポテトサラダなど、食味を堪能できる食べたかがオススメです。
一度食べてみると、他のじゃがいもとの味の違いが分かると思います。

注意点としては、とても煮崩れしやすく、カレーやシチュー、肉じゃがなど煮込み料理に使用すると跡形もなく溶けてしまいます。あえて煮込み系料理に入れたい時は、加熱時間に気をつけてください。
この点にさえ気をつけて旨く使えばシチューの具材にも良い食材だと思います。


レッドアンデス―産地と流通

さて、食味に優れるレッドアンデスですが、市場に出回っている量は男爵などの代表的なじゃがいもに比べると微々たる物で、生産の中心は北海道です。

スーパーの店頭などではほとんんど見かけることはありません。もちろん、店頭で見かけない理由は流通量だけではなく、“芽が出やすい”という品種特性も大きな理由ではあります。
通常、男爵などは休眠期間(発芽するまでじゃがいもが眠っている期間)が約3ヶ月ありますが、レッドアンデスでは1ヶ月半くらいです。
じゃがいもは収穫すると水分を飛ばすために乾燥させますが、レッドアンデスも同様に乾燥させ、味を凝縮させる工程があり、この期間が約半月くらいです。
収穫〜乾燥〜選果〜出荷〜流通〜店頭と、消費者の手に届く頃には既に収穫から1ヶ月弱の時間がたっているのが普通ですので、休眠期間が2週間程度しか残っていないのです。
じゃがいもはほっといても大丈夫!とタカをくくっているとニョキニョキと芽が生えてしまいます。
でも、決して古いわけではないので、生えた芽をとってあげれば長持ちします。芽を生やしたままほうっておくと、芽に養分を取られてイモがしぼんでしまいますので注意が必要です。

こういった品種特性と、生産量がまだまだ少ないこと、中心生産地である北海道からの輸送コストなどから、なかなかスーパーなどの小売店では手にすることが出来ない稀少なじゃがいもとなっているのです。


レッドアンデスが食べられる期間

レッドアンデスの収穫時期は9月上旬頃からです。収穫後、乾燥させますので、出荷が始まるのが10月中旬頃になります。
休眠期間が短いので、出荷が始まると長期保存せずどんどんさばいていきます。そのため、11月下旬には出荷終了となることが多いです。

もちろん、年明けくらいの時期にレッドアンデスを食べることも出来ます。
これは、萌芽抑制のために低温貯蔵したレッドアンデスで、貯蔵中にイモの中のでんぷん質が糖に変るため、普通でも甘いレッドアンデスがますます甘くなります。
ただし、貯蔵にはコストが掛かるためと、タダでさえ稀少なレッドアンデスの中でも貯蔵されるのはごくごく一部ですのでお値段も高くなります。

まずは掘りたての旬の時期…10月〜11月のレッドアンデスを食べて欲しいと思います。それでレッドアンデスにハマったら、貯蔵レッドアンデスを堪能してみるのも良いかもしれませんね。








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